獣になってみた私の話

『獣になれない私たち』というドラマの最終回を見終えました。

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獣になれず、人にいいようにされてしまう人々の描写がとてもリアルで、会社でよくある不満ネタが満載のドラマでした。第一話から感情移入しすぎて見ているのが辛くなるほど。最後、どういう風にまとめていくのかをずっと楽しみにしていました。

詳細は省きますが、最終回で主人公の女性は自分を殺して働き続けることにNO!を突き付け、退職を選びました。

やっぱりそうなっちゃうのか…。

別の解決方法があったりしないか少し期待していました。残念に思いながらも、主人公のこれからが明るく見える終わり方には希望を感じました。

 

『けもなれ』のその後?

かくいう私も、最近勤めていた会社を退職しました。状況は違えど、会社を辞めた理由はこのドラマの主人公とよく似ていたと思います。

大きい声で怒鳴りつけて社員を思い通りに動かそうとする社長、上司の思い付きで増えていく業務、業務をアウトソーシングしてくる同僚、職業的倫理観の合わない仕事をこなす日々…。

私もけもなれの主人公のように上司の説得を試みましたが、上司はよかれと思って私にそういった仕事を任せている節があり、認識の溝を埋めることはできませんでした。

結果、私も自己都合での退職を選択しました。

…私の場合は付き合っていた彼氏ともうまくいかなくなりました。

 

ドラマの中で、主人公は元カレに、「失業手当をもらってゆっくり考える」と言っています。自己都合の退職だと給付制限が3ヶ月あって、そのあと受給期間が3ヶ月なので、この言葉は暗に半年以上ゆっくり考える…ということを意味しています。

私は退職して現在3ヶ月です。転職活動を緩く続けていますが、なかなか働きたいと思う職場もみつけられないし、みつけたと思っても、思いが一方通行で採用には至らず、長いトンネルの中にいるような気持ちです。

まだ3ヶ月!と思える日もありますし、もう3ヶ月か…と焦る日もあります。

強気…ではなかったですが、納得して退職を選んだのに、その後の現実もしんどくて気持ちがふわふわしているのです。

 

退職してからの私のtweetを振り返ってみます。

これは、退職して割とすぐの頃。今思うと、ハローワークの人の価値観を押し付けられて無駄に辛くなっていました。

 

今まで悔しかったけど言い返せなかった思いが噴出していた頃。そんな人たちは私の人生から遠ざければいいんだと思います。

 

自分の考えが整理できなくて、それでも答えをみつけたいと焦っている時。自分の未来像が思い描けていないから人の評価に振り回されて疲れてしまっています。

 

ずっとクヨクヨしているわけではないんですが、気持ちに波があって、他者の中の自分に気持ちをかき乱されています。なんとなく目標が持てているときは落ち着きを取り戻したりもしますが、どうしたらいいのか分からなくなるとまた不安になっていきます。

 

不安が続くと、気持ちが弱ってくるんですよね。

 

このままじゃだめだって思わないで今の自分も肯定できたらいいなぁと思います。

 

最近は、不安が不安を呼んでしまって、この状況から逃げ出したくて焦っています。

自分の価値を自分で決められたら、いまの無職の自分も肯定できるのかもしれません。実際、貯金もありますし、住むところもあります。明日のごはんに困っているわけでもありません。立ち止まっても大丈夫な状況なんです。

ただ、自分で立ち止まっている状況を許せていないんです。

私は弱いので、人の意見に傷ついたり、悩んだりもします。そして、悩まなくてもいいことで頭がいっぱいになって、自分のCPUを無駄に使ってしまっているような気がします。…不毛。

不安に振り回されて、自分で苦しくなってしまって、なにをやってるんだろうなって思うこともあります。せっかく手に入れた選択の自由なんだから、もっとのびのびと堂々と立ち止まればいいのに。

 

これからの自分へ

明日私が死んでしまうとして、心残りなのはきっとこれです。

(あ、結婚もしたいです…)

 

いままで仕事ではミスマッチばかりしてきたと思います。

環境と自分が合っていなかったとしても、自分を殺さずに折り合いをつけていけるようになりたいし、私だって働く場所を選ぶよ!という強気の気持ちを持っていきたい思います。

 

周りの意見は厳しいこともあります。

「あなたに選べるのはこの程度だよ?」とか、「早く次を決めないともっと選べなくなるよ?」とか、いろいろと囁いてきます。

それはもう、クソバイスだと割り切って聞き流していくしかありません。

gadus-liver.hatenablog.com

 そうやって、私の自信を奪うような他者の言葉に耳を貸してはいけないのです。

私は、自分の気持ちと向き合って、これからの自分が幸せになることを一番に考えていきたいです。

「こうすべき」とか、世間のレッテルに惑わされず、いつでもどーんと構えていきたいです。こういう気持ちを持てた時のことを忘れずに、自分を大切にしていきたいなぁと思いました。