多肉植物の話
4年ぐらい前から多肉植物を育てています。
きっかけは、友人の結婚披露宴でした。
お花ではなく多肉植物でテーブルを飾っている披露宴で、とてもおしゃれで素敵だったのですが、なんと、帰り際に、装飾に使った多肉植物をみんなに配ってくれるという粋な演出もありました。
持ち帰った多肉植物は、とりあえず家にあった空の植木鉢に植えてみました。
披露宴の直後、私は家を一ヶ月留守にする予定があったので、多肉植物がそのまま元気でいてくれるか不安だったのですが、帰ってきて様子を見てみると、ぐったりしているどころかしっかりと根を張ってくれていて、その生命力に感動しました。
そうして、この多肉植物はめでたく我が家の一員となりました。
名前は『月兎耳(つきとじ)』。
兎の耳みたいに、白い毛が生えたかわいいやつです。
それから、多肉植物自体に興味を持つようになり、ワークショップに行って植え替えの仕方をお教えてもらったり、ちょこちょこ買い足したりして、現在10鉢ぐらいを育てています。
多肉植物の育ち方
多肉植物を室内で育てていると、窓際でも日光が足りず、茎がヒョロヒョロになってしまうことがあるのですが、形が悪くなると葉もポロッと落ちやすくなるので、元気な部分を残して整えます。
とれてしまった元気な葉っぱは、土の上に置いておくと、葉の付け根から芽と根が出て、新しい個体ができます。最初見た時はびっくりしました。
多肉植物は生命力が強くて、見ているこっちも元気が出ます。
葉っぱだけでも増えますし、根元の方だけ茎を残した棒のような状態でも新芽が出てきたりします。
春と秋はどんどん根を張って、日に日に大きくなりますが、休む時はとことん休んで眠ったような状態になるので、真夏と真冬はあまり変化がありません。水もいらないぐらいです。メリハリもすごい。
違う種類の植物をまとめて植えた寄せ植えは、見た目はかわいいのですが、日々、鉢の中で勢力争いをしています。めちゃくちゃ調子に乗ってグングン成長していたと思ったヤツが急に消えてしまったり(溶けるというか、本当に急に消えてしまう感じ)、少しずつ数を増やしていたヤツが最後まで残っていたりして、「盛者必衰…」という感じがします。
欲しがっていない時に水をあげると腐ってしまうし、日当たりが悪いとヒョロヒョロになってしまいます。
それぞれ、その時々によって、最適な環境というものがあって、よく見て世話してあげないと、きれいな形には育ちません。
「植物だって与えられた環境の中で葛藤しているし、環境が変われば元気になったりもする…。人間と一緒だよなぁ。」
多肉植物は私のアイドル
どんな環境でもあきらめずに頑張る多肉植物。
勢いが続かなくて消えてしまう種類もあるけれど、どれもこの環境の中で精いっぱい頑張ったよなぁと思います。
新メンバーが入って来たり、卒業していってしまうメンバーもいたり。その入れ替わりの激しさは、まるで某アイドルグループのようです。
月兎耳をはじめ、何年も生き残ってくれている古株達には、「こんな私についてきてくれてありがとう」という気持ちにもなりますね。
ふがいないプロデューサーではありますが、これからも可愛い多肉植物達と仲良く暮らしていきたいです。