社会人11年目の女子の話

私は今年で35歳になります。

社会人になったのは2008年で、リーマンショックの直前。

日本の景気が一瞬良くなっていたタイミングだったので、同期の人数は前後の年と比べても多かったです。

会社としては、部署同士の横のつながりを私たちに期待していたようでした。

 

そんな会社を退職して数年。久しぶりに同期の男の子から連絡がありました。

「同期会をやるから来ないか?」と。

私は自己都合で退職した気まずさもあり、お断りしました。

行ったとしても、会社に残っているメンバーが主体の会で酒の肴になるだけだし…。

あれ?そういえば会社に残っている女子って誰がいたんだっけ…?

 

調べてみると、私と同期で入社した女子は18人いたのですが、そのうち今でも残っているのは多くて5人。そのうち、未婚でバリバリ働いているのは1人…。

ちょっと寂しい結果です。

 

総合職で、男性と肩を並べて働くのはどこの部署でも大変だったと思います。

営業や企画の子からどんどん辞めてしまって、最後に残ったのはデザイン系と、結婚して共働きの人。

共働きは推奨されていたし、時短勤務で続けている人も何人かいましたが、社内結婚の人以外は旦那の転勤を理由に辞めるケースも多かったです。

デザイン系は、やりたいことを仕事にしようとして入社していたので、結婚も遅い人が多く、残念ながら未婚率も高いです。

企画や営業、デザイン・開発で働く人は残業や出張も多く、仕事がキツいので、女性はだんだんと他の部署に異動していきました。

体力的に男性にはかなわないとも思いましたし、そもそも男性社会なので男性基準の環境が構築されていたから辛かったんだとも思います。

 

会社の中だけを見ていると、女性のキャリア形成がうまくいっていないので悲しくなってしまいますが、同期の女性陣はなかなかに向上心が高く、

結婚して会社を辞めた後に大学に入りなおした人もいたし、世界一周旅行に出かけた人もいたし、独立して設計事務所を開いた人もいました。

彼女たちの活躍はフェイスブックで見て知るのみですが、強くたくましく頑張っている姿はとても頼もしいです。

そういう、会社を辞めた同期女性だけが集まる会であれば参加したいのになぁ~なんて都合の良いことを思いながら、私も自分の持ち場で頑張らないとな!と頷くのでした。