上海ハニーの話

この間、男女数人で呑んでいる時に

「男性が女性を買うことを話題にするのはどう思う?」と聞かれました。

性風俗産業に限らず、水商売も含んでいるニュアンスです。

私としては、女性の前で積極的にその話をするのはどうかと思うけれど、そういう世界もあるのは理解しているし、お金を払うのは自由なんじゃない?というスタンスです。

お互いに合意してそういった産業がなりたっているのだから、事情を何も分からない外野が意見することじゃないかなぁとは思っています。

 

 

中国のカラオケ屋さん

仕事で中国に出張に行った時のこと。

二次会で、女の子がいるカラオケ店に連れていかれたことがありました。

カラオケをしていたのでスナックだと思い込んでいましたが、なんのお店だったのか改めて調べてみると「日式KTV」という物でした。

…どうやらキャバクラだったようです。

入店すると、女の子達が15人ほど並んで出迎えてくれ、上司達が順番にお気に入りの子を指名をしていきました。

完全にひいてしまって固まっていると、私も指名をするように促され、女の子達にとても失礼な気がしながら、かなり迷って、一番年齢が高そうなお姉さんを選びました。

年上の人なら、この場での立ち振る舞いに困っている私をリードしてくれ、私の恥ずかしさを緩和してくれるかなぁと思ったんです。

しかし、お姉さんは日本語が全く話せず、私とデュエットすることもできず、結果としては、困っている女性が二人に増えただけでした。

デレデレとしている上司達を前に絶望した気持ちでトイレに行くとお姉さんが付いてきてくれ、困った笑顔でおしぼりを渡してくれました。

 

今思うと、女の子(私)に女の子(お店の女性)を選ばせるなんて、私へのモラハラだよなぁと腹が立ってきます。そうやって、女性の見た目で優劣をつけて、カラオケでボディタッチをして気分良くなりたいというおじさんたちの価値観を受け入れろ!と言われたようなものです。自分もそうしたいと思っているメンバーだけならいいかもしれませんが、そう思っていない人を巻き込むのはやめて欲しいなぁとうんざりしました。

 

私が中国に行った数年後、取り締まりが厳しくなり、最近ではこういったお店はだいぶ減ってきたようです。

あの時私が指名した不器用に笑うお姉さんが今頃どうしているのかは分かりませんが、もっと自然に笑えるような環境で暮らしているといいなぁと思いました。