ナンパの話
先日、ナンパをしまくっている男性と話す機会がありました。
軽そうなわけでもなく、見た目は普通の人。
ただ、声が大きく押しが強いので、やり手の営業マンのような印象を受けました。
物珍しかったので、酒の肴に聞いたナンパ談議をいくつかここに書き残しておこうと思います。
「ナンパ初心者でも、駅前で1時間ナンパすれば、女の子のLINEを3つ聞き出すぐらいはできる」
「『すみません!』と声をかけてもほとんどの人は立ち去るが20人に1人ぐらい話を聞いてくれる人もいる」
「街コンでかわいい子と出会う確率を考えると、自分で相手を選ぶナンパの方がコスパがいい」
一切共感はできませんでしたが、彼なりの哲学を持ってやっていることは分かりました。
彼は、効率よくかわいい子の連絡先を手に入れるためにナンパをしている。
ナンパってどこから?
私は、「すみません!」と声をかけられても立ち止まらない人ですが、
既に立ち止まっていたら、話をしてしまうこともあります。
信号待ちで道を聞かれたら答えることもありますし、
新幹線で隣の席になった人と世間話をしたこともあります。
そして、その後に連絡先を聞かれたこともあります。(教えませんでしたが)
これは、私の中ではナンパの部類に入りますが、もうちょっと距離感が変わるとどうでしょうか?
行きつけのお店で隣の席になった人。海外旅行先で出会った日本人同士。
そんなシチュエーションで声をかけられたら、出会っている感じがして、場合によってはナンパとは言えない気がしてきます。
あ、でもクラブに遊びに行って声をかけられたら、ナンパな気がします。
この差は何なんだろうな?と考えてしまいます。
共通点があること?同じ空間を共有していること?
Wikipediaによると、ナンパとは
面識ない者に対して、公共の場で会話、遊びに誘う行為。
だそうです。
道を聞くだけ、世間話をするだけなら、ナンパではない気もするのですが、会話もナンパなんですね。Wikipedia、厳しい…。
面識があるというのはどこからなんでしょう?
またまたWikipediaで調べてみます。面識とは
互いに相手の顔を見知っている事。顔見知りのこと。
と定義されています。面識を作るためには、挨拶があり、顔合わせがあるとも書いてあります。
行きつけのお店で出会う人も、旅行先で出会う人も、いきなり遊びに誘ってきたら普通に嫌ですし、ナンパだと思います。ですが、挨拶しあい、面識ができ、信頼関係ができやすい状況なので、その後に遊びに誘ったりするのは自然な流れな気がしますね。
マッチングアプリの出会い
ナンパを嫌がっている私でも、婚活のマッチングアプリで知り合った人とは、ごはんに行くこともあります。
マッチングアプリ上では、挨拶とメールのやり取りによる多少の信頼関係はつくれますが、面識は作れない。だから、初めて会う時は面識を作りに行っているんですね。
逆に言うと、最初に会うまでは「この人と面識を持ちたいか?」ということをお互いにジャッジしている状態。
だから、メールで最初にきちんと挨拶をしないとか、面識ができる前にいろいろな遊びに誘われると、信頼関係ができていないので「え?」ということになります。
なんだか、当たり前のことなんですけど、結構順番を飛び越えてくる人は多いので、違和感があるんですよね。
いきなり遊びに誘いたいなら、堂々とストリートナンパをすればいいのに!
求めている出会いの内容によって、もっと出会いの場がすみ分けされていけばいいのになぁと思いました。