プレゼントの話
JITTERIN'JINNのプレゼントという曲があります。
あなたがわたしにくれたもの キリンが逆立ちしたピアス♪
この歌では、「あなた」がくれたものを順番に歌い上げていきます。
随分たくさんのプレゼントをもらっているのですが、そのセレクトがちょっと悲しい。
海外のお土産だったり、お菓子のつまった靴だったり、道で売ってるリングだったり…。
「わたし」の大好きという気持ちに対して、あまりにも軽い。
「あなた」に悪気はないんだろうけど、この曲を聞いているとせつない気持ちでいっぱいになります。
私は、プレゼントを選んだり考えたりするのが好きです。
自分の大切な人の事を想像しながら、まだ持ってなさそうで、喜んでもらえそうな物を考えるのは楽しいです。
普段から相手のことを良く見ていないと、絶妙なプレゼントは選べないと思います。
それがハマるとプレゼントした方もめちゃくちゃ嬉しいんですよね。
学生の頃、20人ぐらいで誕生日プレゼントを贈り合っていた事がありました。
毎月のように友人のプレゼントを選び、自分の誕生日には20個誕生日プレゼントをもらうわけです。
ちょっとめんどくさい時もありましたが、楽しんでやっていました。
値段合戦になると困るので、事前にだいたいの予算は皆で決めてありました。
20人も同じ人に対してプレゼントを贈るとなると、被らないようにいろいろと考えます。
同じ予算で、同じような店で、同じ時期に何を選ぶのか?
贈り手が相手のことをどんな人だと思っているのか、如実に現れてしまいます。
自分がもらって嬉しいのは、「この人、私の事良く分かってるなぁ~!」と思う物。
鉱物の図鑑、アンティークのグラス、小銭を入れるとにゃあと鳴くぬいぐるみ、ホームセンターで売っているかわいいメジャー、美味しいラーメン屋の本
高価でなくても、流行りものでなくても、珍しいものでなくても、
なんでそれを選んだのかという理由に気持ちがこもっていれば、物を通じたコミュニケーションが生まれると思うんですよね。
今年のクリスマスにプレゼントを贈るパートナーは残念ながらいないのですが、
周りの大切な人には、ちょっと気の利いたプレゼントをあげたいと思っています。
今年一年のやり取りを思い返しながら相手の喜ぶものを考える楽しみぐらいは、常に自分の中に持っていたいなぁと思うのです。