SMSの話
「3G回線の携帯電話がもうすぐ使えなくなる」ということで、両親の携帯電話の見直しをしました。
いままでずっとガラケーで、ネットは家でパソコンかタブレットからするというスタイル。
たぶんスマホを覚える最後のチャンスだし、変えてみたら?と提案したのですが、
「どこでもネットができるのは便利だけど、画面が小さくて文字が見にくい。だからといってスマホ自体を大きくするとポケットに入らなくてイヤだ」という…。
「ガラホ」なんていう新種も検討しましたが、結局携帯は新しいガラケーにし、タブレットの方を外出時に通信できるものに変更することで落ち着きました。
タブレットを持ち歩く方が邪魔な気もするけれど、本当にこれでよかったのかしら…?
SMSって使ってる?
ガラケーは何に使っているのか聞いてみると、SMSと通話のみ。
ネットはともかく、Eメールも全然使ってないということに驚きました。
SMSだと文章が短いから、文字を大きくしても読みやすいのだとか。
確かに改行されまくっている文章はストレスかも。
私自身は、SMSって、スマホとLINEが普及してからほとんど使わなくなりました。
両親とのやりとりぐらいですね。
LINEをいつから使い始めたのかはあまり覚えていなかったのですが、2011年6月にリリースされたとのこと。東日本大震災がきっかけで開発されたんですね。
いまでは会社の上司とのやり取りでさえLINEを使っていますが、団塊の世代以上だとガラケー使用者が多く、やりとりはSMSが主流なんだそうです。
ガラケーのガラパゴスっぷりを垣間見た気がしましたが、これからもスマホとガラケーの橋渡しとしてSMSは大事な役割を果たしていくのかもしれないと思いました。
椅子の座り方の話
ここのところ、腰痛に苦しめられています。
原因は、たぶんジーパンをはいて長時間屈んでいたからだと思います。油断していました。
私は子供の頃から腰痛持ちです。小学校4年生の頃、起きようと思ったら全然動けなかったのが始まりで、病院では「脊椎分離症になりかけている」という曖昧な診断を受けました。痛みのあまりマラソン大会をお休みしたのを覚えています。
社会人になってからはデスクワークが多かったので、仕事中の姿勢についてはいろいろと調整をしている方だと思います。
事務用回転イスの調整の仕方
オフィスで使う、座面がくるくる回るイスの事を「事務用回転イス」といいます。大抵、座面下の右側に、高さを調節するレバーがあります。ほとんどの方は高さだけ調節して座っているのではないでしょうか?イスによっては、他にも調整できる部分があります。最初は面倒ですが、自分好みにすると各段に体が楽になるので、今一度見直していただきたいです。
少し良いイスだと、背もたれの跳ね返りの力を調整できます。座面下に何個かレバーがあったら、たぶんその為のレバーだと思います。男性の方だと、跳ね返る力を緩めに設定して背もたれにふんぞり返っている人も多いのですが、女性の場合は固めに設定して腰骨を支えるようにするのがオススメです。
さらに親切なイスだと、座面のクッションの位置を前後に調整できます。座面のサイドか、背もたれと座面の隙間にレバーがあったら、きっと座面が動くので調整してみてください。
背もたれがメッシュになっているイスは、背面にクッションが付いているかもしれません。それも高さを変えられることが多いので、いじってみてください。このとき、背骨がカーブして凹んでいるところではなく、腰骨の上の辺りにクッションを当てると、腰痛になりにくいです。
その他に調整できるところがあるとすると、イスの座面の角度でしょうか。女性は浅く腰掛けて前傾姿勢で仕事をする人も多いので、その場合は座面を前下がりに設定する方が楽になります。
肘置きの高さや向きが変えられるイスもありますね。
そもそも、事務用回転イスには取扱説明書が付いているのをご存知でしょうか?大手メーカーのイスであれば、座面の裏側に小さく折りたたまれた紙がセットされていると思います。お昼休みにでもこっそり覗いてみてくださいね。
デスクワークで疲れにくい姿勢とは?
事務用回転イスの取扱説明書には、「調整の方法」は書いてありますが、「正しい姿勢」は書いてありません。
どんな姿勢に合わせてイスを調整すべきかは、教えてくれないのです。
オフィス家具メーカーのホームページを見るといろいろな説が書いてありますが、新商品を買う話につながっているのであまり参考になりません。なので、ここからは、転職や部署異動によって様々な家具を体験してきた私の実体験で書いていこうと思います。
先ほど、イスに浅く腰掛けている女性が多いということを書きましたが、深く腰掛けた方が姿勢は楽です。マナー講習などで背もたれは使わない方が美しいと言われたこともありますが、長時間は持ちません。座面のクッションの形も、深く座るように設計されているので、背もたれに背中が当たるぐらい深く腰掛けるのが良いです。そして、背もたれで腰骨を支えて、腰骨が前や後ろに倒れないようにしてあげると腰は痛くなりにくいです。座面のクッションはなるべく硬めのものの方が、長時間座るのには向いています。
イスの高さについてですが、デスクに肘を置いても肩が上がらないぐらいにすると肩こりしにくいです。イスの高さを決めたら、次は足の高さです。太もも全体を座面とくっつけて、体重を分散させると長く座っていられます。ハイヒールだと太ももの前の方が浮いてしまったりするので、デスクに座っているときは他の履物に履き替えられると楽です。背の低い方は、電話帳を床に置いて足の高さを調整するとちょうど良くなるのですが、あんまり現実的ではないですね。
あとは、目線の高さが大事だと思います。大きいモニターを使って、正面を向いている時は肩こりしにくかったのですが、ノートパソコンを覗き込むように下を向いているとだんだん猫背になってきて肩もこるようになりました。ノートパソコンの奥に本を敷いて、キーボードに傾斜をつけたら、少し姿勢が楽になりました。
究極のイスとは?
いろいろなイスに座ってきた私ですが、座面も背もたれもクッションになっているタイプのイスが一番疲れにくくて好きです。クッションが厚くて硬めだとなおさら良いです。
事務用回転イスを設計している人とお話ししたことがあるのですが、設計者の方でも座りすぎで腰痛になることがあるそうです。同じ姿勢でずっといると血の流れが悪くなるので、時々体勢を変えたり、動いたりするのが大事だとおっしゃっていました。
長く座っても腰痛にならないイスなんて存在しないのかも…。
もしかしたら、バランスボールをイスにしている会社が一番理にかなっているのかもしれないですね。
ランニングの時に聞く音楽の話
健康のために時々ランニングをしています。
テンションをあげるのに、音楽は必須です。
いろんな曲を聴いているうちに、自分が足を出すタイミングとぴったり同じテンポの曲だと特に気分よく走れることに気付きました。
1番しっくり来ている曲のBPMを検索してみます。
※BPMは1分間に刻まれる拍数のことです
ASIAN KUNG-FU GENERATION『リライト』
この曲のテンポはBPM179だと分かりました。
同じテンポの曲を集める
BPM179の曲でプレイリストを作りたかったので、まずは「BPMから曲を探せるデーターベース」がないか検索してみます。
いくつかみつかりましたが、検索しても出てくるのは知らない曲ばかり。
できれば、自分のお気に入りの曲でプレイリストを作りたいです…。
今度は、お気に入りの曲を片っ端から再生して、ふとももを手で叩きながらBPM179だ!と思った曲を集めてみました。
微妙にテンポがずれてしまって、走ってみるとなんだか残念な結果に。ふとももが真っ赤になったので、さらに別の方法を考えます。
BPMから曲を検索することは難しく、少しでもテンポがずれてしまうと気持ち悪く感じてしまうことが分かりました。でも、クラブのDJは同じテンポでスムーズに曲をつないでいるわけです。
ターンテーブルのように曲の速さを調整できれば、好きな曲でプレイリストがつくれるのでは…?
検索してみると、『Walking Player』というiPhone向けアプリがあることが分かりました。
このアプリで変換することで、自分のプレイリストに入っている曲を好みのはやさに調整できるそうです。
少し使ってみましたが、テンポの変換によって音が歪むこともなかったので、しばらくこれで様子をみてみようと思います。
ただ、プレイリストに入れていたほとんどの曲が「著作権保護付き」でこのアプリに非対応となっており、Apple Musicの曲は変換できませんでした。
アクティビティに連携した音楽サービス
Apple Musicがランニング向けにテンポを変えられるサービスを提供していないか、念のため検索してみると、特許を取得していることが分かりました。
現時点では、まだ、サービスにつながっていない様子です。
著作権の問題で、Apple Musicの曲は対応しないかもしれませんが、どんなサービスを展開してくれるのか、経過を追っていきたいと思います。
梱包の技術の話
"獣になれない私たち"というTVドラマを毎週楽しみに観ているのですが、先日放送があった第7話でちょっと気になるフレーズがありました。
「昔買った漫画とかアンティークの人形とか、二束三文で売ったわずかなお金。
大切なもの、どんどんなくなって行く。」
これを言っているのは、無職の女の子なのですが、最近『不用品売り出しセール』を開催している私もポチポチ小遣い稼ぎをしているのでものすごくイメージできました。
私の場合は「不用品をいかに高く売るか」というところに喜びを見出しつつあるので、大切なものは売っていないです。
でも、昔買った漫画なんていうのは売っちゃってもいいような気がします。
読みたくなったらまた買えばいい。
保管しておく場所の確保とか、引っ越しのたびに持ち歩く配送の費用と手間に対して、読む頻度が少ないのなら置いておくメリットはないかもしれません。
私にはあまりコレクションする趣味がないから、自分なら売っちゃっても特に気にしないと思います。
本は「Amazon Seller」で、ほかの物は「メルカリ」で販売することが多いです。
私自身、本を買うときはAmazon内で検索して、中古の商品を選ぶことも多いので、本だけAmazonにしています。
Amazonだと配送料が別表記になっているのがデフォルトなので、商品の価格が安く見え、結果的に送料込みのメルカリよりも高く売れることが多いと思います。
メルカリでは、CD・化粧品・小型電子機器など、比較的単価の高い小さい物を売っています。
しかも、高い物ほど早く売れるので、いらないものが見つかったらメルカリで相場を検索する癖が付きました。
その時、頭の中では、"なんでも鑑定団"の曲が流れています。
売っている物は中古品とはいえそれなりに高い物ですし、小型電子機器などの場合には特に梱包もしっかり気を付けます。
梱包の参考例もサイト内にあるのですが、ちょっと待った!と思うところもあります。
梱包は「おもいやり」だ
以前働いていた職場は、荷物のやり取りが多く、さらに家具のような大きい物を送ることも多かったので、先輩たちの手付きはさながら引っ越し屋さんのようでした。
その中でも、特に梱包が美しく尊敬を集めている人がいて、その極意を聞いたことがあります。
その方がおっしゃていたのが「梱包はおもいやりだと思うんだよ」
ただ、緩衝材をぐるぐる巻きにしてプチプチの海に沈める事ではないんじゃないかと。
私はそう理解しました。
具体的に幾つかコツを教わったので、まとめます。
- あける人がなるべく少ないアクションで中身を取り出せるようにする
- 梱包を捨てるときに分別がしやすいようにする
- なるべく少ない資材で中身が動かないようにする
説明していきましょう。
1.開梱する人がなるべく少ないアクションで中身を取り出せるようにする
荷物を開けるときに、ガムテープが縦横無尽に張り巡らされていて開けにくいことはありませんか?
段ボール箱を開けるために剥がすテープはなるべく一本につなげるのがベストです。
一筆書きのように四方をぐるっと囲んだりして、なるべく細切れにしないようにするのが、開ける人にとっては開けやすいはずです。
緩衝材をとめるテープも一ヶ所にして、開ける手数を減らすと親切だと思います。
テープの端を折り返して剥がしやすくしてあげるのもよいかもしれません。
2.梱包を捨てるときに分別がしやすいようにする
地域によっては、段ボールに貼ってあるテープを全部剥がして、回収に出すルールのところもあります。
1.で手数を減らすためにガムテープを細切れにしないように、と書きましたが、それは捨てるときにも手数を減らすことになります。
また、緩衝材をとめるテープは、紙の素材のテープだと分別が必要な場合もあるので、ビニール製が良いですし、できれば剥がしやすい養生テープが便利です。
※養生テープは黄緑色のガムーテープのような見た目で、粘着力が少し弱く、剥がし跡がきれいなテープです。
3.なるべく少ない資材で中身が動かないようにする
単純に梱包材がコストになるからという意味もありますが、受け取り手のゴミを減らすという意図もあります。
また、プチプチは大きいサイズの一枚でぐるぐる巻きにしてしまうと、本体がどこにどういう向きで包まれているのか分からず、開けている途中でコロンと落ちてしまうこともあるので、オススメできません。
プチプチは2重巻きにすれば十分だと思いますし、箱はなるべく小さく中身が動かないサイズがベストです。
ただ、箱のサイズが決まっている場合もあると思うので、そういう場合はプチプチで巻いた商品を箱の内側にガムテープで固定してしまうのがオススメです。
それでも心配な場合は、段ボールの切れ端を使って、隙間のサイズに合わせた箱を作り、プチプチでくるんだ商品が動かないように固定するのがベストです。
梱包道
上記を考えながら、テキパキと梱包するのは頭の体操になって楽しいです。
こんな風に「そこまでやらなくても…」ということにやりがいを見出してしまうのは私の性だと思いますが、美しく梱包できると嬉しくなりますし、早く発送したくなります。
なんでも極めて楽しんでしまうという意味では、自分の中に日本人らしさすら感じます。
茶道、華道、剣道、柔道、梱包道…。
新しい美学が将来誕生するかもしれません。
ご先祖様について調べた話
NHKのファミリーヒストリーという番組に触発されて「ご先祖様について調べてみたい」という願望が以前からありました。
名字から、父方の祖先は農民だったんだろうとだいたい予測できるのですが、歴史と自分が繋がる瞬間ってなんか楽しそうじゃないですか?
今年の夏に、たまたま母方の親戚とお墓参りに行く機会があり、そこで「ご先祖様は藩お抱えの大工の棟梁だったらしいよ~」との噂を聞きました。
藩お抱えの大工というのは、お城をつくったりお寺をつくったりする宮大工のこと。
つまり大工の中の大工らしい。
母方のご先祖様、めっちゃロマンある~!!
俄然興味がわき、早速検索しました。
とはいっても、ご先祖様の名前をエゴサーチしても何も出てこないので、まずは【家系図の作り方】を検索しました。
戸籍謄本を集める
家系図を作る時に情報を集める方法はいくつかあります。
下記のサイトを参考に、まずは戸籍集めからやってみました。
家系図を自分で作る☆作成の手引き | 自分で家系図を作ってみたい人向けの情報サイト。
いきなりご先祖様の戸籍は入手できないので、まずは「自分と両親の戸籍謄本」から。
戸籍は本籍地の役所で入手します。
今回は遠方だったので、郵送で取り寄せました。
この戸籍には「両親が結婚前に入っていた戸籍」の本籍地と戸籍筆頭者の名前が書いてあるので、次はそこの役所で祖父母の戸籍謄本を入手します。
あとは、この繰り返しでご先祖様をたどっていくのですが、戸籍に入っている人が全員他の戸籍に移るか死亡してしまうと、一定の保管期間の後に廃棄されてしまうそうです。
私の場合は祖父の父、つまり私にとっての曾祖父の戸籍までたどることができました。
曾祖父の戸籍で気になったのが、どうやら養子に来ているということ。
今までお参りしていたお墓の曾祖父以前のご先祖様とは血縁関係がない…!
今回は「藩お抱えの大工の血をひいているのか?」に興味があったので、血縁にこだわって調査を続けます。
文献を探す
曾祖父の父親は私にとって高祖父と言うそうで、戸籍からは高祖父の名前しか分かりません。
曾祖父が生まれたのが明治初期なので、高祖父は江戸時代から生きていた人。
もし高祖父が有名な大工だったとしたら、歴史をまとめたような文献に名前が載っているかもしれません。
【高祖父の名前 大工】で検索。
…ビンゴ!
建築についての論文がヒットしました。
どうやら高祖父は江戸末期に活躍した大工のようです。
江戸初期から代々続く藩お抱えの大工の一門に所属していたようで、大工の名簿に高祖父の名前がありました。
本家の家系図も論文に掲載されており、一気に情報が出てきます。
めっちゃロマンある!
しかし、よく読み込んでいくと、名字は同じなのに本家の家系図には高祖父の名前が登場しません。
しかも、本家は江戸末期に優秀な弟子を養子にして継がせているようです。
…この代々続いている大工の家系と私に血縁があるかはわからないな?
ここまで来たのになんだかスッキリしない…。
さらに調査を続けます。
古文書を探す
"大工の名簿には、血縁関係も記されていた"と論文に書いてありました。
もしかしたら、原本にはもう少し詳しい情報が載っているかもしれません。
論文には出典が書いてあったので、史料を求めて博物館へ。
博物館って蔵書があるんですね。
知りませんでした。
ただし大工の名簿は一般人では見せてもらえない史料だということが判明。
頭打ちです。
博物館の方にさらに食い下がると「この論文を書かれたはお知り合いではないのですか?」と言われ、「あぁ~、そっち経由ならOKなのね?」と理解し、帰路へ。
全然知り合いではなかったのですが、ダメもとで、論文を書かれた方に「史料を見せて欲しい」と問い合わせてみました。
…後日、快諾の返信!
史料の写しを見せていただく予定を取り付けました。
ここまで来たら、もう後には引けません。
エイヤー!という気持ちで待ち合わせに向かいます。
私が怪しさ満点なので、まずは「なぜその史料を探しているのか」を説明します。
すると、「大工の名簿の原本には血縁が載っていない人もおり、論文に載っている情報がすべてだ」と告げられました。
ここで万策尽きたか…と思いきや、
その後の研究で、この大工の分家の史料がみつかり、その内容をまとめた論文があるとのこと!
なんと、論文のコピーを持って来てくださっていました。
書かれた日付は二ヶ月前のできたてほやほや!
なかなかに胸熱な展開。
はやる気持ちを抑えて、論文を読みます。
…ありました!
高祖父の名前が家系図にしっかり書いてありました。
代々続く藩お抱え大工一家の血筋であることは証明された!
分家して7代目が高祖父、その4代後が私…。
その方の説明によると、高祖父は江戸末期に藩お抱えの大工としてトップクラスにいた人で、明治維新がなければもっと名を遺しただろうと。
どうやら、明治維新で藩お抱えの大工は失職したようです。
衝撃の事実…。
高祖父の長男はよその土地に行って大工として活躍し、次男だった私の曾祖父は養子に出て大工になったと、そういうことのようです。
ちょっとせつないオチがついて、今回の検索はこれにて終了。
調べるのに根気がいりましたが、面白い体験でした。